4Cだけではない!美しく輝くダイヤモンドを選ぶために知っておきたい「サリネ・ライト」の知識

サリネ・ライトシステムとレポート

4Cだけでダイヤモンドの美しさを判断することは、ダイヤモンドの輝きを鑑みたダイヤモンド選びとは言えません。
ダイヤモンドの輝きを科学的に証明した「サリネ・ライトレポート」が付帯しているダイヤモンドを選ぶことがポイントになります。

1.ダイヤモンドの4Cとは

ダイヤモンド選びの一般的な基準4C

ダイヤモンドは一番輝きを重要視する宝石で、ダイヤモンドの価値は4Cのグレードによって決まります。4CにはCaratカラット(重さ)、Colorカラー(色) 、Clarityクラリティ(透明度)、Cutカット(研磨)があり、ダイヤモンド個々の品質を表現したものですが、輝きの評価は記載されていません。

4Cは、1950年代にGIA(米国宝石学会)鑑定機関がダイヤモンドの品質と価値を決定するために定めた基準のことで、天然のダイヤモンドに付属する鑑定書(グレーディングレポート)で確認できます。

50年以上、4Cという基準でダイヤモンドのクオリティを確認してきましたが、技術革新が進むことで、ダイヤモンドの輝きを測定・評価するシステム「サリネ・ライト」が開発されました。後ほど「サリネ・ライト」に関しては説明しますが、まずはダイヤモンドの基礎となる4Cの説明をします。

2.Caratカラット(重さ)とは

4Cカラットの比較表

カラットはタイトルにもあるように重さで、大きさを表す単位ではありません。1カラットの重さは0.2gです。カラット数が大きなダイヤモンドは希少価値が非常に高いため、カラット数が大きいものほどランクと価格が上がります。

相場として、リクルートが実施している「結婚トレンド調査 2023」では、婚約指輪で選んだダイヤモンドのカラット数で多かったのが、0.2ct~0.3ct未満が33.9%と一番多く、0.3ct~0.4ct未満が24.6%と次に多くなっています。首都圏の数字にはなりますが、2017年と比べると0.4ct~0.5ct未満、0.5ct~0.6ct未満などのダイヤモンドを購入する方々が近年は増えています。また、婚約指輪(エンゲージリング)のセンターダイヤモンドとして選ぶ場合は、0.2ct以上にする人が90%以上となっています。

一方で、小さいダイヤモンドのことをメレダイヤモンドと言います。ファッションジュエリーや婚約指輪のセンターダイヤモンドのサイドに装飾として使用されているダイヤモンドです。日本ジュエリー協会発行のジュエリー用語辞典では、基本的に0.1ct以下のダイヤモンドをメレダイヤモンドとしていますが、ブランドによって様々。0.17ctや0.15ct以下のダイヤモンドをメレダイヤモンドとしているところもあります。

3.Colorカラー(色)とは

4Cカラーの比較表

ダイヤモンドは無色透明に近いほど希少価値が高く、無色透明の「D」カラーを最高とし、黄色味を帯びるにしたがって「Z」カラーまでの全23段階に分けられています。その中でも、カラーレスダイヤ(Dカラー)は、天然鉱物の中でも希少性が高く、世界中で高額で取引されています。ブライダルで使用されるダイヤモンドは、婚約指輪にふさわしい「純粋」「無垢」を連想させることからできるだけ無色のものが良いとされ、「I」カラー以上のダイヤモンドが推奨されています。

GIAではマスターストーンと呼ばれるラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが基準となり、ダイヤモンドの色をグレーディングします。他のどの機関とも関連のないカラーグレード導入のために、あえてダイヤモンドの頭文字である「D」から始めることにしたようです。

4.Clarityクラリティ(透明度)とは

4Cクラリティの比較表

ダイヤモンドの表面や内部に含まれる天然のインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(疵)がどれほど少ないかを評価するものです。天然であるがゆえに、ダイヤモンドの形成段階で結晶のなかに別の鉱物や液体、気体、ひび割れやくもりなどの不純物が入ることがあります。クラリティは、ダイヤモンドの透明度と内部・表面の状態を測定するもので、そのグレードは10倍拡大鏡で見た特徴に基づいて決定されます。これらの内包物や瑕がどのように見えるかをFL、IF、VVS1・VVS2、VS1・VS2、SI1・SI2、I1・I2・I3の11段階に分けて評価します。ダイヤモンドの輝きにも影響することからブライダルで使用されるダイヤモンドのクラリティについて、「SI2」以上が推奨されています。

  • FL:10倍の倍率でインクル―ジョン、ブレミッシュがともに見られない状態
  • IF:10倍の倍率でインクルージョンが見られない状態
  • VVS1/VVS2:インクル―ジョンが非常にわずかなため、熟練したグレーダーが10倍の倍率で見ても確認が困難な状態
  • VS1/VS2:10倍の倍率でインクル―ジョンがなんとか確認できるが、微少と特徴づけられる程度の状態
  • SI1/SI2:インクル―ジョンが10倍の倍率で見て確認できる状態

5.Cutカット(研磨)とは

4Cカットの比較表

Caratカラット(重さ)、Colorカラー(色)、Clarityクラリティ(透明度)はすべて自然が作り上げたもので、唯一人の手が施されその技術によって大きく評価が異なるのがCutカット(研磨)です。カットは、Proportion(プロポーション)、Polish(ポリッシュ)、Symmetry(シンメトリー)の3つの項目に対してそれぞれ、EXELLENT、VERY GOOD、GOOD、FAIR、POORの5段階で評価されます。ブライダルに使用されるダイヤモンドの品質として、Proportion(プロポーション)、Polish(ポリッシュ)、Symmetry(シンメトリー)の3つの項目ですべてがEXELLENTの「3EX(トリプルエクセレント)」が推奨されています。

Proportion(プロポーション)

ダイヤモンドの全体的な形のバランスを示しており、ダイヤモンドのカット面(ファセット)の角度や相対的寸法の関係性を指し、テーブルサイズ・クラウン角度・パビリオン角度・ガードル厚等、外観に基づいた評価となります。つまりダイヤモンドの形状的な美しさを表します。プロポーションが良くないと光の反射が悪くなり、ダイヤモンドは明るく色鮮やかに輝きません。

Polish(ポリッシュ)

ダイヤモンドの表面研磨の状態を10倍の倍率で見た際のその特徴の存在や可視性に基づき評価したものです。綺麗に磨かれることで、ダイヤモンドの表面反射が強くなり、シンチレーションの輝きが強くなります。

Symmetry(シンメトリー)

研磨されたカット面の対称性で、各ファセットの位置が対称的でその形が正確であるかの評価となります。ダイヤモンドのクラウンやパビリオンの角度が場所によって違っていないか、ファセットの形が歪んでいないかなどを確認します。

Cutカット(研磨)

唯一人の手で施されその技術によって大きく評価が異なります。ダイヤモンドの輝きに影響を及ぼす評価ではありますが、実際の輝きの評価ではありません。そこで開発されたのが、ダイヤモンドの輝きを測定・評価するシステム「サリネ・ライト」です。科学的にダイヤモンドの輝きを証明した「サリネ・ライトレポート」によってダイヤモンドの輝きの評価を確認することができます。

6.サリネ・ライトレポートとは

サリネ・ライトレポート

「サリネ・ライト」システムによる測定は、ダイヤモンドの輝きに関する4つの項目(ブリリアンス、スパークル、ファイヤー、シンメトリー)を計測機器で測定、総合的評価によりグレードが決定される新しい評価基準で、これにより発行されるレポートが「サリネ・ライトレポート」です。

ひとつひとつのダイヤモンドに付与された個別の番号により、ダイヤモンドの評価で広く知られる4C(カラット:重さ、カラー:色、クラリティ:透明度、カット:研磨)にはない、ダイヤモンドの輝き評価を、オンライン上でも確認することができます。

「サリネ・ライトレポート」はダイヤモンドの輝きを4つの項目、5段階で評価しています。総合の評価として9段階の評価になっています。

Brilliance
ブリリアンス
ダイヤモンドから放たれる
白色光の輝き
Sparkle
スパークル
光源やダイヤモンドが動いた時に
現れるキラキラとした輝き
Fire
ファイヤー
ダイヤモンドから放たれる
鮮やかな虹色の輝き
Symmetry
シンメトリー
ダイヤモンドから反射される
光の分布の対称性

「サリネ・ライト」は、イスラエルに本社を持つダイヤモンドの輝きを測定する機材を開発・製造している世界的企業サリネ・テクノロジー社の測定器です。世界中の鑑定機関や研磨工場での導入シェアは80%を超えています。「サリネ・ライトレポート」が付帯しているダイヤモンドは、客観的、世界的な基準で輝きを認められたダイヤモンドであることの証明となります。

7.エクセルコのダイヤモンドは?

サリネ・ライトレポートとカット証明書

エクセルコのダイヤモンドは、ほぼ、すべてのダイヤモンドに「サリネ・ライトレポート※」が発行され、99%以上が最高評価である「Ultimate★★★」を獲得しています。輝きの4要素である「ブリリアンス(白色光の輝き)」「スパークル(キラキラとした煌めき)」「ファイヤー(鮮やかな虹色の輝き)」「ライトシンメトリー(反射される光の分布の対称性)」で評価され、ダイヤモンドが、客観的、世界的な基準で輝きが認められていることを確かめられます。

エクセルコは、すべてのダイヤモンドを原石から仕入れ、カット・研磨、検査、販売までを自社一貫体制で実施しています。これは、エクセルコが生きた真のカッターズブランドだからこそ出来ることです。一切の妥協を許さない徹底した品質管理のもと、ダイヤモンドの美しい輝きを追及し続けています。

お客様に提供するダイヤモンドの輝きに自信があるからこそ、最新のテクノロジーでダイヤモンドの輝きを評価した「サリネ・ライトレポート」を、ほぼ、すべてのダイヤモンドに発行。生きた真のカッターズブランドでカット・研磨している証明として、トルコウスキー一族7代目ジャン・ポールと8代目アルノーのサイン入り「カット証明書」をお渡ししています。これは、マスターカッターであるジャン・ポールの監修でカットされ、妥協を許さないエクセルコ独自の厳しい基準をクリアしたダイヤモンドであることの証です。

コンシェルジュの口頭の説明だけではなく、証明できるものをお客様にお渡しすることで、お客様に安心をご提供させていただいております。

※0.25ct未満およびHカラー以下、クラリティがSI1以下など、一部のダイヤモンドにはサリネ・ライトレポートの発行はありません。

8.後悔しないダイヤモンド選びに役立つポイント

トリプルエクセレントのダイヤモンド比較

4CのCutカット(研磨)の評価は唯一人の手で施されその技術によって大きく評価される項目です。しかし、同じトリプルエクセレント評価のダイヤモンドでも、カットの技術や研磨の差によって輝きに違いが生まれてしまいます。この画像は同じ「トリプルエクセレント」のダイヤモンドを大きく詳細に映した写真ですが、ご覧のとおり輝きに違いがあります。

エクセルコでは、妥協を許さない高品質を追求したことで、50倍の特殊スコープでダイヤモンドを見たときに、精緻なカットの証とされる「ハート&キューピッド」を確認することができます。

同じ「トリプルエクセレント」でもカット・研磨の技術によってダイヤモンドの輝きが変わってきてしまうので、「サリネ・ライトレポート」が付帯しているダイヤモンドを選ぶことがポイントとなります。

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